帰ってきたなのフェイSSが一番!!
モフモフ♪
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第17話「始めること、その意味 その10(SIDE:F)」
初めての一日もゆっくりと終わっていく。
いろんな初めてがあった、そんな大事な一日が……
小さな瞳と、青く優しい瞳と……
そんな二つの瞳に笑顔があって良かったと思う。
これからもこの幸せが続くように、そう願って……
今は、終わりゆく今日にさよならを告げる……
「それじゃあ、エリオ。またね」
「うん!!」
「バイバイ、エリオ君」
「ばいばい!! なのはさん!!」
眠っていたエリオを背負って、戻ってきた児童保護施設。そこでエリオを起こして、今日はお別れの言葉を……
「ちゃんと良い子でいるんだよ?」
「うん!!」
「元気でね」
「うん!!」
満面の笑顔で私達の言葉に応えるエリオ。
(良かった。満足してくれたみたいだ)
「それじゃ、行こうか。なのは」
「うん」
エリオの満足げな笑みに見送られながら、私達は帰路についた……
「ん~……っと、流石に疲れたね、フェイトちゃん」
ようやく着いた管理局の局内を歩く私となのは。
「そうだね。エリオもはしゃいでたし」
流石になのはも疲れきっているみたいだ。
「元気だったよねぇ。私なんかもうクタクタだよ?」
「私だってそうだよ? エリオを肩車したりしたし」
「にゃはは、いくらエリオ君が小さくても堪えちゃった?」
「ん~……そこまでじゃないけど」
「エリオ君も喜んでくれてたし」
「そうだね。それに、なのはにもすっかりなついてたしね」
「そういえば、まだ出逢ってから2回目なんだっけ」
「子供は人を見るからね。なのはの優しさが解るからあそこまでなついたんだと思うよ?」
「そうかなぁ? よく解んないや」
なのはは優しいよ? 私にいつも、いろんな初めてをくれて……
(どんな時でも、私の事を想っててくれてて……)
「だからもっと自信を持っていいと思うよ?」
「ありがとう、フェイトちゃん」
私の言葉に、優しく微笑むなのは。
(その笑顔が、なのはの優しさなんだよ?)
「そういえばフェイトちゃん」
「何? なのは」
「あれって……やっぱりデートになるのかな?」
「な!? え!?」
突然の言葉に混乱する。
(い、いきなり何を言い出すの? なのは)
「ねぇ、どう思う? フェイトちゃん」
「ななななのは!? ここここ、ここ、局の中なんだよ!?」
できる限り秘密にしようって、付き合い始めた時に話し合ったでしょ?
「にゃはは、冗談だよ? フェイトちゃん」
「なんだ……」
そういう冗談は心臓に悪いから止めて欲しいな……
「でも……」
「え?」
私がなのはの言葉に反応するのと同時に……
「ん……」
「ちゅ……」
なのはの唇は私に触れていた……
「……なななななななのはぁ!?」
「にゃはは、ゴメンね、フェイトちゃん。我慢出来なかったよ」
「でででで、出来なかったって……なのはぁ……」
さっきも言ったけど、ここって局の中なんだよ?
「誰かに見られたらどうするの?」
「えと……でも、我慢出来なかったから……」
それはさっきも聞いたよ?
「もう……」
「フェイトちゃんは……イヤだった?」
呆れる私に、なのはが上目遣いに訪ねてくる。
(うぅ……そういうのって卑怯だと思う……)
なのはの上目遣いの可愛さに思わずそう思ってしまう。
「イヤじゃ……ないけど……」
うん、イヤじゃないのは確かなんだ。でもね? なのは……
「もう少し自重して欲しいな。まだ、私達の関係って公に出来ないんだから」
「そっか……」
「せめて、向こうに着くまで我慢するようにして、なのは」
「うん……あれ? でも……」
今度は何だろう?
「あのエリオ君への書類で皆知っちゃうんじゃ?」
「その辺は秘匿項目だから問題ないから」
「そっか」
今度こそ納得してくれたかな?
「じゃあ、帰ろうか」
「うん」
私が差し出した手をそっと握り締めるなのは。
「行こう」
「うん」
そして私達は家に帰るための転送ポートへと向かった。
「あら? フェイトさんになのはさん。今帰り?」
向かおうとしたんだけど……
「あれ? リンディさん」
「母さん……」
何故かそこには母さんがいた……
いろんな初めてがあった、そんな大事な一日が……
小さな瞳と、青く優しい瞳と……
そんな二つの瞳に笑顔があって良かったと思う。
これからもこの幸せが続くように、そう願って……
今は、終わりゆく今日にさよならを告げる……
「それじゃあ、エリオ。またね」
「うん!!」
「バイバイ、エリオ君」
「ばいばい!! なのはさん!!」
眠っていたエリオを背負って、戻ってきた児童保護施設。そこでエリオを起こして、今日はお別れの言葉を……
「ちゃんと良い子でいるんだよ?」
「うん!!」
「元気でね」
「うん!!」
満面の笑顔で私達の言葉に応えるエリオ。
(良かった。満足してくれたみたいだ)
「それじゃ、行こうか。なのは」
「うん」
エリオの満足げな笑みに見送られながら、私達は帰路についた……
「ん~……っと、流石に疲れたね、フェイトちゃん」
ようやく着いた管理局の局内を歩く私となのは。
「そうだね。エリオもはしゃいでたし」
流石になのはも疲れきっているみたいだ。
「元気だったよねぇ。私なんかもうクタクタだよ?」
「私だってそうだよ? エリオを肩車したりしたし」
「にゃはは、いくらエリオ君が小さくても堪えちゃった?」
「ん~……そこまでじゃないけど」
「エリオ君も喜んでくれてたし」
「そうだね。それに、なのはにもすっかりなついてたしね」
「そういえば、まだ出逢ってから2回目なんだっけ」
「子供は人を見るからね。なのはの優しさが解るからあそこまでなついたんだと思うよ?」
「そうかなぁ? よく解んないや」
なのはは優しいよ? 私にいつも、いろんな初めてをくれて……
(どんな時でも、私の事を想っててくれてて……)
「だからもっと自信を持っていいと思うよ?」
「ありがとう、フェイトちゃん」
私の言葉に、優しく微笑むなのは。
(その笑顔が、なのはの優しさなんだよ?)
「そういえばフェイトちゃん」
「何? なのは」
「あれって……やっぱりデートになるのかな?」
「な!? え!?」
突然の言葉に混乱する。
(い、いきなり何を言い出すの? なのは)
「ねぇ、どう思う? フェイトちゃん」
「ななななのは!? ここここ、ここ、局の中なんだよ!?」
できる限り秘密にしようって、付き合い始めた時に話し合ったでしょ?
「にゃはは、冗談だよ? フェイトちゃん」
「なんだ……」
そういう冗談は心臓に悪いから止めて欲しいな……
「でも……」
「え?」
私がなのはの言葉に反応するのと同時に……
「ん……」
「ちゅ……」
なのはの唇は私に触れていた……
「……なななななななのはぁ!?」
「にゃはは、ゴメンね、フェイトちゃん。我慢出来なかったよ」
「でででで、出来なかったって……なのはぁ……」
さっきも言ったけど、ここって局の中なんだよ?
「誰かに見られたらどうするの?」
「えと……でも、我慢出来なかったから……」
それはさっきも聞いたよ?
「もう……」
「フェイトちゃんは……イヤだった?」
呆れる私に、なのはが上目遣いに訪ねてくる。
(うぅ……そういうのって卑怯だと思う……)
なのはの上目遣いの可愛さに思わずそう思ってしまう。
「イヤじゃ……ないけど……」
うん、イヤじゃないのは確かなんだ。でもね? なのは……
「もう少し自重して欲しいな。まだ、私達の関係って公に出来ないんだから」
「そっか……」
「せめて、向こうに着くまで我慢するようにして、なのは」
「うん……あれ? でも……」
今度は何だろう?
「あのエリオ君への書類で皆知っちゃうんじゃ?」
「その辺は秘匿項目だから問題ないから」
「そっか」
今度こそ納得してくれたかな?
「じゃあ、帰ろうか」
「うん」
私が差し出した手をそっと握り締めるなのは。
「行こう」
「うん」
そして私達は家に帰るための転送ポートへと向かった。
「あら? フェイトさんになのはさん。今帰り?」
向かおうとしたんだけど……
「あれ? リンディさん」
「母さん……」
何故かそこには母さんがいた……
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